※ハダカアリの同定は難しい②の続きの記事です。また、今回の記事は自分用のメモとしても書いた記事でもあります。
同定結果
①トゲハダカアリ
②カドハダカアリ
③トゲハダカアリ
④トゲハダカアリ
⑤トゲハダカアリ
⑥トゲハダカアリ
⑦トゲハダカアリ
⑧トゲハダカアリ
⑨トゲハダカアリ
⑩ヒメハダカアリ
・考察
前・中胸背板に円形の彫刻があったのは①の個体だけだった。しかし、他の個体と比べてみると、彫刻がある個体の体色が黒褐色であり、彫刻がない個体は完全な黒褐色ではないという傾向があった。そのような傾向がコロニー単位で違いがでるのか、コロニーに住む個体単位で違いがでるのかは分からないため、今後調べる必要がある。前・中胸背板の縁の形にも注目していきたい。今回は働きアリのみを比べただけであり、同じコロニー内の働きアリの形状を比べていないため、次回の採集ではコロニーを採集する必要がある。また、オスアリや女王アリも比べる必要があり、それらも採集する必要がある。
自分が今住んでいる都道府県が神奈川県なので、今後は神奈川県内のコロニーを調べていく予定。まだ生息地が一か所しか知らないので、まずは生息地を調べるところから始める必要があり、傾向を調べられるまでの道のりがまだまだ遠い。色々なアリを触れていく中で、初めての論文はハダカアリを題材に書きたいという野望が芽生えつつある。
次回は「カドフシアリとキイロカドフシアリ」、もしくは「シワアリ属の同定」を書くつもりなので、お楽しみに。