※ハダカアリの同定は難しい①の続きです。まだ未読の方は先に「ハダカアリの同定は難しい①」を読むことをお勧めする。
それでは6個体目
腹部と頭部は黒色が強く、胸部は黒色が弱い個体。
この個体は比較的同定しやすい個体。
7個体目
この個体は全体的に黒色が強い個体。6個体と形状は似ている。
8個体目
光の当たり方の関係か前・中胸部と後胸部の色が若干違うような。
こちらの個体はトゲハダカアリにとても似ている。
最後の個体。マウントを盛大にミスった標本。当初は写真を載せない予定だったが、今までの個体とは特徴が異なる個体だったので、載せざるおえなくなった。
見た瞬間に「この個体なんか違うぞ!」て思い、まじまじと見てみる。
なんとこの個体は前伸腹節刺が発達していて、先端も尖っているのではないか。そして、後胸溝(段差)がもなく、背縁が真っすぐ。他の個体に比べて心なしか腹柄節の柄部が短い。もしかしてこのアリはヒメハダカアリなのでは?
2時という深夜の時間帯、静かな部屋の中、一人で静かに興奮した。この時の興奮は忘れることはないだろう。
改めて標本を見ると、標本の出来にムラがある。2.5mm以上のアリは安定して標本を作れるのだが、2mm以下になるとどうしても上手く作れなくなる。0.5mm違うだけで難易度が格段に跳ね上がる。標本を作り始めた時に比べたら上手になってはいるけど、全然修行が足りていない。日々、精進していく。
ハダカアリの同定は難しい③も書く予定なので、見てくれると嬉しい。