皆さんの好きなアリはなんですか?僕自身、好きなアリは色々いるのですが、特にハダカアリ属に属しているアリに好きなんです(だいたい2番目ぐらい)。そんな好きなハダカアリの同定をしようと思ったのだが、なんせハダカアリの同定は難しい。
ハダカアリの同定の仕方を色々調べ、先月沖縄で採集したハダカアリの同定しようとしたのだが、同種にも個体差があるのか?同定できそうな個体と種を決めきれないが混じっていた。自分の知識や経験不足で同定できないだけかもしれない(多分、というか絶対にこれが理由)。そんなハダカアリをみてほしいと思い、本記事を書こうと思った。
本記事で載せるハダカアリは全てハダカアリの一種と取り扱おうと思う。特定の種の名前を挙げた時は、「多分この種類かな?」という意味で書いていると思ってくれるとありがたい。また本記事で載せる標本の写真の中にはまた、普段であったら他の人に見せることをお勧めできない標本もある。そんな標本を見てもいいという人はこの記事を読み進めて欲しい。
それでは本編。まず、最初に沖縄北部で採集したハダカアリを見てほしい。
かなり黒色の強い個体。前伸腹節刺は突出していて、後胸溝は本当にわずかながら認められる(他の個体がもっと顕著に溝があるため、これを認めていいのは分からない)。また、胸部の凹みはあまり強くない。前中胸背板にある彫刻はハッキリ表れている。
2個体目
前の個体と比べると黒色が弱い。前伸腹節刺は突出せず、角ができている。後胸溝はほぼ認められない?。胸は直線でないものの、凹みはほとんどなく、比較的滑らかである。前中胸背板に現れる彫刻は認められない。しかし、前中胸の右側が不自然に横に広がっている。
次からの個体は前の2匹とは違う場所で採集した個体。おそらく個々は異なるコロニーのワーカーだと考えられる。
3個体目
前の二固体とは離れた場所で採集した個体。この個体の頭部とお尻は黒色、胸部は赤褐色に近い色になっている。前伸腹節刺は分かりやすく突出している。胸の凹みはわずかながらある。こちらの個体も黒色が弱い。意外と黒色が強い個体は少なのかも。
4個体目
前伸腹節刺は突出しており、後胸溝はハッキリ観察することができる。最初の二匹と比べて胸が溝の部分でへこんでいるように見える。おそらくトゲハダカアリ。前中胸背板に現れる彫刻は観察できなかった。
5個体目
おそらくトゲハダカアリ。こちらの個体でも前中胸背板に現れる彫刻は観察できなかった。
ハダカアリの同定は難しい②は2日以内に投稿しようと思う。自分なりの同定、考察は②または同定、考察専用の記事に書こうと思う。